作・演出:三谷幸喜 みたに・こうき

1961年、東京都出身。日本大学藝術学部演劇学科在学中の1983年に、劇団「東京サンシャインボーイズ」を結成。
同時期より放送作家としても活動を開始。1980年代後半から深夜枠のドラマ等で注目される。1990年代より、自身が脚本を手がけたTV ドラマが次々と大ヒット。同時に劇団人気も高まり多くの実力派俳優たちを輩出するが、1994年に30年の充電期間を宣言し劇団は休団(2009年に一時的に復活するが、その後、15年間の「休憩」を宣言)。以降、脚本家、演出家として多くのプロデュース公演で作品を発表している。近年は、24年ぶりに俳優として出演した『エノケソ一代記』(作・演出/2016年)をはじめ、『不信?彼女が嘘をつく理由』『子供の事情』(2017年)、『酒と涙とジキルとハイド』(2014年初演・2017年再演と台湾公演を敢行)、『江戸は燃えているか』『日本の歴史』(2018年)、三谷かぶき『月光露針路日本 風雲児たち』『愛と哀しみのシャーロック・ホームズ』(2019年)など精力的な舞台活動を展開。
コロナ禍の2020年は、パルコ劇場オープニング公演として『大地』『三谷幸喜のショーガール』『三谷文楽 其礼成心中』を三作品連続で上演。特に『大地』は、タイトルにも、ソーシャル・ディスタンシング・ヴァージョンと銘打ち、距離感など演出法に緻密に工夫を凝らし注目された。その他、2020年は、『23階の笑い』を演出し、敬愛する劇作家ニール・サイモン作品に再び挑み話題に。舞台以外では、2018年はドラマ『風雲児たち?蘭学革命篇?』(NHK)、アガサ・クリスティ作品を翻案した『黒井戸殺し』(CX)の脚本を担当。2021年には、同じくアガサ・クリスティ作品を翻案した『死との約束』を発表した。他に、作・監督を務めた映画では、2015年に香取慎吾主演『ギャラクシー街道』、2019年には中井貴一主演『記憶にございません!』が大ヒットを記録。香取慎吾とは、続く2020年放映の配信ドラマ『誰かが、見ている』(Amazonプライム・ビデオ)でもタッグを組み、初めての「配信」メディアでの創作に挑んだ。
2022年には、自身3度目の脚本執筆となるNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』が放映予定である。