シス・カンパニー公演 恋のヴェネチア狂騒曲
SIS company inc. のプロデュース作品のご紹介

 昨年末に、「2人の主人に仕えた男」という仮題で第一報を発信した本作。
映画・舞台・ドラマと怒涛の快進撃を続ける笑いの
ヒットメイカー福田雄一が、 2009年『バンデラスと憂鬱な珈琲』(マギーとの共同
脚本・演出:マギー)、2015年『才原警部の終わらない明日』(作・演出)以来、久々にシス・カンパニー公演に登場!
その重量級キャストの顔合わせと共に、今度はどんな福田ワールドを爆発させるのか、と益々期待も高まる、この夏の話題作です。


そして、その正式タイトルが、『恋のヴェネチア狂騒曲』に決定したとき、「え?恋?狂騒曲?2人の主人はどこに行ったの?」
と驚かれた方も多かったようです。 そうなんです! この古典喜劇は、18世紀のイタリアで生まれた元祖ロマンチック・コメディ
なのです!

 原作者カルロ・ゴルドーニは、18世紀当時の演劇の主流であった仮面即興劇=コンメディア・デッラルテから仮面を取り去り、
写実的な演劇への脱却を図った劇作家と言われています。まずは台本ありきで、ヴェネチアの市井の人々の喜怒哀楽を生き生き
と書き込み、その脚本に忠実な芝居を試みた姿勢は、まさに当時の演劇の改革者!
その彼が遺した大きな遺産が、この「2人の主人に仕えた召使」でした。
 ヨーロッパでは古くから、シェイクスピア作「十二夜」に代表されるように、そっくりさんをめぐる勘違いや大混乱を描いた芝居が人気
を呼びましたが、水の都ヴェネチアを舞台にした本作は、その「そっくりさん」テイストに、さらに緻密で巧妙なヒネリが・・・!
まずは、主人公である
憎み切れないお調子者の召使が、2倍の給料をせしめようと、同時に2人の主人に仕えたことから、なんとか
帳尻を合わせようと悪戦苦闘の奇策を連発! そこからヴェネチアの人たちが右往左往の勘違いとすれ違いを繰り返し、恋人たち
の大混乱は、もはや後戻り不能の状況に転がっていく・・・という物語です。
 なんといっても、思い違い、勘違い、すれ違いはラブストーリーの大好物!それをスラップスティックなスピード感と笑いで包み込み、

このメンバーが大活躍する新たなコメディに仕上げる福田雄一の思惑は?!


 出演は、「荒唐無稽なコメディ」から「王道のラブストーリー」、そして「シリアスなヒューマンドラマ」に至るまで、
縦横無尽の活躍を見せる魅力的な顔ぶれ!
 ポスター・チラシで召使ルックで微笑むムロツヨシ を筆頭に、これが18世紀の古典に出てくるキャラクター?!と
驚いてしまう面々を演じる、堤真一 吉田羊 賀来賢人 若月佑美 池谷のぶえ 野間口徹 粕谷吉洋 大津尋葵 
春海四方 高橋克実 浅野和之
 という目が離せない顔ぶれ!これはもう何かが起こるはず!
このキャスト陣が勢ぞろいし、ナマの舞台で目の前を走り抜ける光景を想像するだけでも、思わずワクワクしませんか?
何よりも、映像とは異なるライブの熱量を、存分に味わっていただけることが、今回の公演の最大の魅力です!

  シス・カンパニー公演 『恋のヴェネチア狂騒曲』にご期待ください! さあ、思いっきり楽しみましょう!

原作「2人の主人に仕えた召使 Il servitore di due padroni」あらすじ
18世紀半ばのイタリアの水の都ヴェネチア。
この町の実力者である商人パンタローネの娘クラリーチェと、その友人であるロンバルディ博士の息子シルヴィオは、家族と一緒に2人の婚約パーティの真っ只中。
実はクラリーチェには、政略結婚の許嫁フェデリーゴ・ラスポーニがいて、本来はこの婚約パーティの主役の片割れはフェデリーゴだったのだが、なんとフェデリーゴは、婚約パーティの直前に、ある男との決闘で命を落としていた。
その結果、もともと恋仲だったシルヴィオとクラリーチェがめでたく結婚できることになったのだ。
ところがそのパーティに、あろうことか死んだはずのフェデリーゴとその召使が現れた。
せっかく結婚できるはずだった若い恋人たちは、生き返った死人にまた引き裂かれてしまうのか?!

一方、ワケありの恋人同士のベアトリーチェとフロリンドは、バラバラに逃げるように故郷からヴェネチアへとやって来た。
なんとかお互いを探し出し、次の手を打とうとするのだが、連絡をとろうにも、すれ違いばかりでなかなか会うことができない・・・。
なぜなら、ベアトリーチェもフロリンドも、ヴェネチアの宿屋で出会った、お調子者のトゥルファルディーノを気に入り、召使として雇ってしまったのだ。
何とかうまく、2人相手に奉公して2倍の給金をせしめようと、両者の間をバタバタと走り回るトゥルファルディーノ。
次第にボロが出てくるのを、持ち前の機転と愛嬌で切り抜けていくが・・・・。
愛し合うベアトリーチェとフロリンドは無事に巡り会い、新世界へと旅立てるのか?
生き返った(?)フェデリーゴに引き裂かれた若い恋人たちシルヴィオとクラリーチェは結ばれるのか?
そして、2人の主人に仕える愛すべきお調子者、トゥルファルディーノの運命は!?
原作:カルロ・ゴルドーニ Carlo Goldoni (1707−1793)その人生
1707年、イタリアのヴェネツィア共和国で誕生。父は医者。自宅に人形劇の道具があったことから一人遊びの延長で芝居に親しんだという。その後、戯曲執筆など演劇を続けながら法律を学び、弁護士を開業するが、1748年に演劇1本に集中する決意の下、故郷で初めて上演したのが、「抜目のない未亡人」であり、彼が求めた演劇の革新をハッキリと示した作品だと言われている。
彼が幼い頃から親しみ、当時の主流を占めていた演劇は、16世紀から流行していた「コンメディア・デッラルテ」と呼ばれる仮面を使った即興的な演劇で、特に書き込まれた台詞を喋るのではなく、典型的なシチュエーションをベースに、類型的なキャラクターを役者が即興でユーモラスに演じるというもの。それに対し、ゴルドーニが求めた演劇は、あらかじめ台詞が書き込まれた「脚本」を基に即興ではない芝居をすることで、その脚本の登場人物たちは仮面を脱ぎ捨て、それぞれに性格が与えられ、物語の背景には、風俗や貴族だけでなく庶民の暮らしが生き生きと描き込まれるというものだった。現代では、演劇的革新をもたらしたとして、「イタリア近代演劇の父」とも呼ばれているが、当時は、この革新的な姿勢が旧勢力からの攻撃を受け、1762年、フランス宮廷に招かれたのを機にフランスに移住。ルイ15世・ルイ16世の王女たちにイタリア語を教え、フランス語で数多くの戯曲も執筆、上演するなど演劇活動を続けていたが、フランス革命をきっかけに貧困に窮し、故郷に戻らないまま死去したという。
〜その再評価・大ヒット!〜
失意のまま世を去ったゴルドーニだったが、後に多くの作品が再評価を獲得。特に、本作の原作「2人の主人に仕えた召使(原題)」は、2011年には、英国ナショナル・シアター制作で、1960年代の英国の港町ブライトンを舞台に翻案した「ONE MAN,TWO GUVNORS(1人の男と2人の主人)」が大ヒット。
英国の喜劇作家リチャード・ビーンが手がけた作品は、英国のみならず、ブロードウェイでも大絶賛の人気作となった。“2人の主人の間を立ちまわる”お調子者の「トゥルファルディーノ」を演じた俳優ジェームス・コーデンは、本作でオリヴィエ賞主演男優賞、トニー賞主演男優賞を獲得。アメリカの人気トークショーのホストやグラミー賞・トニー賞授賞式の司会を務めるなど、現在、押しも押されぬスーパースターとして活躍する彼を、一気にスターダムに押し上げた記念すべき作品となった。
シス・カンパニーでは、三谷幸喜が上演台本・演出を手掛け、2014年に『抜目のない未亡人』を上演。
ゴルドーニの真髄はそのままに、設定を18世紀から現代のヴェネチア映画祭でにぎわう水の都に変換。名優たちが舞台狭しと駆け巡り、次々と繰り出す笑いの数々に人気が集まった。
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シス・カンパニー 03-5423-5906
(平日11:00〜19:00)
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