ミュージカルを見終わったあとの帰り道で、ついついメロディを口ずさみ、足取りも軽くなってしまった・・・、そんな幸せな余韻の経験はありませんか?
なぜこんなことをお聞きするかというと、昨年12月に「日本の歴史 再演決定ニュース」が発表されて以来、多くの皆さんから初演をご覧になったあとの「帰り道」の話をよくお聞きしていたからなんです。
“「♪GO GO EAST♪」のメロディが頭から離れなかった”、つい“「オレ、平清盛だッ♪」”、“「アイ・エヌ・ジー・エー♪ INGA♪」”と口ずさんでしまった…
等々のお話に触れる度、皆さんの作品への愛着を強く感じ、この夏に迫った再演への確かな手ごたえも感じています。
さて、三谷幸喜と言えば、2022年放映予定のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』が待機していますが、これまでも多くの歴史ドラマを手掛けており、「歴史好き」というイメージを皆さんもお持ちかもしれません。
その「歴史」への独自の着眼点と斬新なアイデアは、作品ごとに大きな拡がりを見せ、エンターテイメントの形を通して、楽しく歴史の面白さや奥深さを語りかけてくれる、、、、そんな脚本家です。
三谷作品の舞台設定は、現代劇から海外モノ、そして歴史物語まで幅広いのですが、その作品世界を音楽面から長きに亘り支えてきたのが、作曲家:荻野清子です。
「いつか荻野さんと一緒にオリジナルミュージカルをつくりたい」と願っていた三谷が、最初にこの歴史ミュージカルの構想を荻野に話したことから、このプロジェクトはスタート!そして、何度も意見交換や試行錯誤を繰り返しながら共に創り上げたのが、2018年12月から2019年初頭に、皆さんに幸せな余韻をお届けした『日本の歴史』の初演でした。
歴史上の人物やキャスト陣からも多くのインスピレーションを得て練り上げられた、この大河ミュージカルは、卑弥呼の時代から太平洋戦争までの約1700年に亘る日本の歴史を凝縮しただけでなく、ある家族の歴史の物語も重ね合わせながら描かれる斬新な構成で、これまでのミュージカルの概念をくつがえすようなエネルギーに満ち溢れていました。もちろん再演でも、そのインパクトは変わることなく、めまぐるしく移り変わる歴史の場面が、ある時は華やかに、ある時は重厚に、荻野清子が紡いだメロディに乗せて歌われ、文字通り、舞台上を駆け巡りながら語られていきます。
そして、そこには脈々と次世代へと連なる人間の因果の物語が!!
単なる歴史の出来事の羅列ではない骨太な人間ドラマが、キャッチーなメロディと親しみやすい歌詞と共に繰り広げられる、まさに”オリジナル”なミュージカルです。
物語を行き交うのは、歴史上の偉人たちから市井の人々、テキサスの家族までの60人以上の登場人物たち!
有名無名に関わらず、その1人1人それぞれに語られるべき物語があり、歴史があるのが人間の営みです。
それを、中井貴一、香取慎吾、新納慎也、シルビア・グラブ、宮澤エマ、秋元才加の初演メンバーと、三谷演出『23階の笑い』(2020年上演)で活躍した新加入の瀬戸康史が演じ、歌い踊りながら、三谷幸喜渾身の壮大な大河ミュージカルを皆様にお届けいたします。
初演を楽しんでくださった方々にも、今回、初めてご覧いただく方にも、新鮮な驚きと喜びが待っている・・・。 そんな唯一無二の歴史ミュージカルの再演です!
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【東京公演】2018年12月 4日(火) ~ 12月 28日(金) 世田谷パブリックシアター
【大阪公演】2019年 1 月 6日(日)~ 1 月13日(日) 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
出 演 中井貴一 香取慎吾 新納慎也 川平慈英 シルビア・グラブ 宮澤エマ 秋元才加
演奏:荻野清子(ピアノ)・阿部寛(ギター・バンジョー・マンドリン・ウクレレ)
・古本大志(チューバ・ベース)・萱谷亮一(ドラム・パーカッション)
~初演LIVE収録CDが発売中~ ■「日本の歴史」LIVE CD
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誰もが知っているあの人も、知る人ぞ知るあの人も、続々登場!
皆が皆、私たちと同じように考え、悩み、生きていた・・・。
初演をご覧になった方には新たな発見が・・・。
初めての方には新鮮な驚きをもってご覧いただけることでしょう。
〇卑弥呼(生没年不詳)3世紀半ば頃の邪馬台国の女王。
〇藤原仲麻呂(706~764)孝謙天皇の信頼も厚かったが道鏡により失脚。
〇孝謙天皇(718~770)聖武天皇と光明皇后の子。道鏡を厚遇した。
〇道鏡(?~772)孝謙天皇 の寵愛を受け、法王にまで大出世。
〇平清盛(1118~1181)平安末期を代表する武将。娘を入内させ平氏は栄華を極めた。
〇源頼朝(1147~1199)平氏を滅ぼし、初の武家政権として鎌倉幕府を開く。
〇源義経(1159~1189)頼朝の弟。平氏滅亡の功労者となるが、頼朝との関係が悪化。
〇織田信長(1534~1582)戦国時代の武将。革新的に天下統一を目指すが明智光秀の謀反に遭い自刃。
〇新井白石(1657~1725)江戸中期の儒学者。シドッチへの審問から「西洋紀聞」を記す。
〇G・B・シドッチ(1668~1714)江戸中期の鎖国中の日本に上陸したイタリア人宣教師。
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中井貴一 なかい・きいち 東京都出身
大学在学中に映画『連合艦隊』でデビュー。数多くの主演作で、日本を代表する俳優として不動の地位を誇る。最新出演作は、WOWOW開局30周年記念ドラマ『華麗なる一族』、舞台『月とシネマ』など。三谷幸喜作品は、映画『竜馬の妻とその夫と愛人』『ザ・マジックアワー』『記憶にございません!』、完全ワンシーン・ワンカット撮影で話題になったドラマ『short cut』、舞台『コンフィダント・絆』『グッドナイトスリイプタイト』『日本の歴史』がある。
香取慎吾 かとり・しんご 神奈川県出身
1991年にCDデビュー。シリアスからコミカルな役柄まで縦横無尽に演じ切る演技力で観る者を魅了。三谷幸喜作品は、舞台『TALK LIKE SINGING』、『burst!~危険なふたり』、『日本の歴史』、NHK大河ドラマ『新選組!』、『HR』、Amazonプライム・ビデオ『誰かが、見ている』、映画『THE 有頂天ホテル』、『ザ・マジックアワー』、『ギャラクシー街道』などに出演。近年、パリ・ルーブル美術館にて個展を開催するなどアーティスト活動にも注目が集まっている。
新納慎也 にいろ・しんや 神戸市出身
際立つ個性と確かな演技力・歌唱力で、数多くの舞台・映像作品に出演。近年の主な出演
作に、舞台『十二夜』『生きる』『スリル・ミー』、大河ドラマ『青天を衝け』『M~愛すべき
人がいて』、映画『彼女』『燃えよ剣』などがある。三谷作品は、舞台『恐れを知らぬ川上音
二郎一座』『TALK LIKE SINGING』『日本の歴史』、大河ドラマ『真田丸』『風雲児たち~蘭学
革命篇』などに出演。2022年NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』にも出演が決定している。
瀬戸康史 せと・こうじ 福岡県出身
映像、舞台と幅広く活躍。舞台『関数ドミノ』にて文化庁芸術祭演劇部門新人賞を受賞。近
年の出演作は、ドラマ『透明なゆりかご』『まんぷく』『私の家政夫ナギサさん』『ルパンの
娘』、映画『寝ても覚めても』『事故物件 恐い間取り』、舞台『陥没』『ドクター・ホフマン
のサナトリウム~カフカ第4の長編~』など。三谷幸喜作品は、2020年『23階の笑い』に続
き2度目の出演。また、12月には主演舞台『彼女を笑う人がいても』(仮題)も控えている。
シルビア・グラブ 東京都出身
1997年以降、ミュージカル、ストレートプレイなど舞台を中心に活躍。最近の出演作には、『ロミオ&ジュリエット』『紳士のための愛と殺人の手引き』『フローズン・ビーチ』『メアリ・スチュアート』『おかしな二人』『カメレオンズ・リップ』などがある。『レベッカ』で
菊田一夫演劇賞受賞。三谷幸喜作品は読売演劇大賞優秀女優賞を受賞した『国民の映画』の他、『日本の歴史』『ショーガール』シリーズ、ドラマ『真田丸』『死との約束』がある。
宮澤エマ みやざわ・えま 東京都出身
演出家:宮本亜門氏の勧めでオーディションを受けたことがきっかけで、2013年に舞台『メリリー・ウィー・ロール・アロング~それでも僕らは前へ進む~』に出演。その後、ミュージカルを中心に多くの舞台に出演。最近の舞台出演は『女の一生』『ウェイトレス』など。三谷幸喜作品は『日本の歴史』、映画『記憶にございません!』、Amazonプライム・ビデオ『誰かが、見ている』など。2022年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』出演も決定している。
秋元才加 あきもと・さやか 千葉県出身
2006年から2013年まで人気グループ「AKB48」で活動。卒業後、俳優として映画・ドラマ・舞台に活躍の場を広げる。その他、スポーツ情報番組MCとしても人気。最近の主な出演作には、舞台『夜が私を待っている』『にんじん』『ゴースト』、2020年公開映画『山猫は眠らない8 暗殺者の終幕』でハリウッドデビューを果たす。三谷幸喜作品は、舞台『国民の映画』『日本の歴史』、映画『ギャラクシー街道』、ドラマ『黒井戸殺し』に出演。
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作・演出:三谷幸喜 みたに・こうき
1961年、東京都出身。日本大学藝術学部演劇学科在学中の1983年に、劇団「東京サンシャインボーイズ」を結成。
同時期より放送作家としても活動を開始。1980年代後半から深夜枠のドラマ等で注目される。1990年代より、自身が脚本を手がけたTV ドラマが次々と大ヒット。同時に劇団人気も高まり多くの実力派俳優たちを輩出するが、1994年に30年の充電期間を宣言し劇団は休団(2009年に一時的に復活するが、その後、15年間の「休憩」を宣言)。以降、脚本家、演出家として多くのプロデュース公演で作品を発表している。近年は、24年ぶりに俳優として出演した『エノケソ一代記』(作・演出/2016年)をはじめ、『不信?彼女が嘘をつく理由』『子供の事情』(2017年)、『酒と涙とジキルとハイド』(2014年初演・2017年再演と台湾公演を敢行)、『江戸は燃えているか』『日本の歴史』(2018年)、三谷かぶき『月光露針路日本 風雲児たち』『愛と哀しみのシャーロック・ホームズ』(2019年)など精力的な舞台活動を展開。
コロナ禍の2020年は、パルコ劇場オープニング公演として『大地』『三谷幸喜のショーガール』『三谷文楽 其礼成心中』を三作品連続で上演。特に『大地』は、タイトルにも、ソーシャル・ディスタンシング・ヴァージョンと銘打ち、距離感など演出法に緻密に工夫を凝らし注目された。その他、2020年は、『23階の笑い』を演出し、敬愛する劇作家ニール・サイモン作品に再び挑み話題に。舞台以外では、2018年はドラマ『風雲児たち?蘭学革命篇?』(NHK)、アガサ・クリスティ作品を翻案した『黒井戸殺し』(CX)の脚本を担当。2021年には、同じくアガサ・クリスティ作品を翻案した『死との約束』を発表した。他に、作・監督を務めた映画では、2015年に香取慎吾主演『ギャラクシー街道』、2019年には中井貴一主演『記憶にございません!』が大ヒットを記録。香取慎吾とは、続く2020年放映の配信ドラマ『誰かが、見ている』(Amazonプライム・ビデオ)でもタッグを組み、初めての「配信」メディアでの創作に挑んだ。
2022年には、自身3度目の脚本執筆となるNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』が放映予定である。
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音楽:荻野清子 おぎの・きよこ
東京藝術大学音楽学部作曲科卒業。舞台、映像等の音楽・編曲を中心に活動。近年、三谷幸喜舞台作品を多く手がけ、『コンフィダント・絆』『恐れを知らぬ川上音二郎一座』(2007年)、『グッドナイトスリイプタイト』(2008~2009年)、『returns』(2009年)、『国民の映画」(2011+2014年)、『桜の園』(2012年)、『ホロヴィッツとの対話』(2013年)、『ショーガール』シリーズ(2014+2016+2018+2020年)、『burst!~危険なふたり』(2015年)、『エノケソ一代記』(2016年)、『子供の事情』(2017年)、『日本の歴史』(2018年)、『虹のかけら~もうひとりのジュディ』(2018・2019年)、『愛と哀しみのシャーロック・ホームズ』(2019年)等の音楽を担当。本作『日本の歴史』はもちろん、ピアノ奏者として出演している舞台作品も多い。映像作品では、日本アカデミー賞優秀音楽賞を、映画『ザ・マジックアワー』(2008年)、『ステキな金縛り』(2011年)、『清須会議』(2013年)で受賞。映画『ギャラクシー街道』(2015年)、『記憶にございません!』(2019年)、ドラマ『風雲児たち~蘭学革命篇~』(NHK/2018年)の音楽も手がけている。その他の映像作品に、NHK朝の連続テレビ小説『純と愛』、ドラマ『神の舌を持つ男』、『小吉の女房1・2』等がある。最近の参加舞台作品には、『ハロルドとモード』『ハウ・トゥ・サクシード』(2020年)、『バーナム』(2021年)があり、2021年6月開幕の新作オリジナルミュージカル『ゆびさきと恋々』の音楽も手がけている。
まだまだ私たちを取り巻く環境には厳しいものがありますが、常に社会の状況やあらゆる情報に 注意を払い、万全の感染症拡大予防対策を講じながら、準備を進めてまいります。
再演ですが、創作へのエネルギーや愛情は、初演も再演も変わりありません!
もちろん、再演だからこそ深められる世界観の面白さや、新たなキャスト瀬戸康史をはじめ、再演には新鮮なインスピレーションがあふれています。
それを存分に楽しみながら、キャスト・スタッフ一丸となって、新しいステージへと進んで行きたいと思っています。
『日本の歴史』再演に、是非ご期待ください!
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