シス・カンパニー公演 怪談 牡丹燈籠
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《公演概要》



  シス・カンパニーが、段田安則、伊藤蘭、秋山菜津子、千葉哲也、新鋭・柴本幸、そして本作品で待望の初舞台を踏む 瑛 太 らの魅力溢れるキャストを得て、日本三大怪談話のひとつ「牡丹燈籠」に挑みます。
演出は、観客の五感を刺激し、演劇のダイナミズムを鮮やかに発信し続ける「劇団☆新感線」の人気演出家:いのうえひでのり が担当。シアターコクーン初見参の<いのうえマジック>が、真夏の東京に新たな伝説を紡ぎます。

 「牡丹燈籠」は、基は明治時代に人気を博した初代・三遊亭円朝による創作落語ですが、今回上演するのは、その落語を劇作家:大西信行が、文学座・杉村春子に請われて戯曲化した作品です。
1974年に文学座で初演されて以後は、その自由な発想と大胆な構成が、ジャンルを問わず幅広く受け容れられ、新劇のみならず、歌舞伎から小劇場に至るまで、繰り返し上演されている人気演目のひとつです。
この作品には、狂言まわしとして「落語家・円朝」も登場。落語がベースならではの、豊かな人間描写に裏打ちされた軽快な語り口で、人間と幽霊との悲恋をめぐる怪談話の恐怖の中に、人間の業のおぞましさや哀しさ、 因果応報、果ては、心の闇や恐怖に振り回されることの滑稽さを、巧妙に描き上げています。
三大怪談話にたとえられる「番町皿屋敷」「四谷怪談」の他2作が、深い怨念を残した亡霊が中心の物語であるのに対し、この「牡丹燈籠」は、いつの時代のあらゆる世相や局面にも例えられるような、濃密な「人間模様」が渦巻き、まさに人間の欲や業こそが身の毛もよだつ恐怖を生む・・・・という時代を超えて語りかけるような普遍的な「人間ドラマ」なのです。

 物語は、貧しくも睦まじく暮らしてきた夫婦・伴蔵(ともぞう)とお峰が、あるきっかけから運命を狂わせる姿、浪人・萩原新三郎とお露の哀しく凄惨な恋、愛欲の果てに血塗られた末路をたどるお国と源次郎の三組の男女を軸に、その周囲の人間たちとの絡み合う因果を描きつつ、展開します。
 出演は、伴蔵には、今年「夜の来訪者」で演出家としての非凡な才を見せた 
段田安則、その妻・お峰には、近年意欲的に舞台に進出し、舞台での新たな魅力を強く印象づけている 伊藤 蘭、お国と源次郎には、本年も話題作出演が続き、実力・人気とも演劇界のトップを走る 秋山菜津千葉哲也、そして、この怪談話の発端である人間と幽霊との悲恋の主人公・萩原新三郎には、多くの映像作品で高い評価を誇る 瑛 太 が初めて劇場空間に登場。
その新三郎に恋焦がれるあまり命を絶ち、幽霊となって彼のもとに通う娘・お露には、5月に新国立劇場で初舞台を踏み、初主演映画の公開も控える 新鋭・
柴本 幸 が扮します。 
 この怪談話が描く、美しく艶やかで匂いたつような情念の発露、そして、生と死の狭間を疾走するかのような狂気をはらんだ世界で、初めてその姿を劇場ライブ空間に現す
<瑛太>が、どのような輝きを放つのか、ファンならずとも見逃せない、注目必至のステージです。また、多くの演劇作品で常にカギを握る存在感を示してきた梅沢昌代、大河内浩、松澤一之、西尾まり をはじめ、「猫のホテル」の市川しんぺー、「劇団☆新感線」の保坂エマ、小劇場から映像へと活躍を広げている粕谷吉洋 の個性が作品を力強く支え、劇団新派の重鎮・森本健介 が、この巡る因果の人間模様の語り部として、私たちを「怪談 牡丹燈籠」の世界、奥深くへと導きます。

真夏の怪談話は、五感をダイレクトに刺激! 恐怖と興奮に心を震わす特別な時間をお届けいたします。
2009年夏のシス・カンパニー公演「怪談 牡丹燈籠」に是非ご期待ください。

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シス・カンパニー (03)5423-5906
番号はお確かめの上、お間違えないようおかけください。