シス・カンパニー公演 近松心中物語 | |
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本公演は、2018年2月18日(日)に無事に千秋楽の幕を下ろしました。 皆様、ご来場ありがとうございました。 |
<ものがたり>
時は元禄。大坂新町と言えば、一夜の悦楽を追い求める男たちが集まる廓街。そこに、小道具商傘屋の婿養子・与兵衛(池田成志)が、折り合いの悪い姑お今(銀粉蝶)に追い出され、ある廓に身を沈めていた。もともと気弱で、うだつのあがらない亭主だが、女房のお亀(小池栄子)にとっては、所帯をもってもなお、恋い焦がれる相手。行方知らずのダメ亭主を案じ悲しむ娘をみかねて、姑お今が自ら与兵衛を連れ戻しに新町にやってくる。 「二度とこの男を廓に近づけないでくれ」と周囲に念押ししながら、連れ戻される与兵衛。そんな与兵衛とは対照的に、廓に縁のなかった飛脚屋亀屋の養子忠兵衛(堤真一)は、店の丁稚が拾った封書に一分の金が入っていたため、親切心から、その差出人の槌屋平三郎(小野武彦)を訪ねて新町に足を踏み入れてしまう。 そこで偶然出会った飛脚仲間の八右衛門(市川猿弥) の強い誘いも振り切り、店を立ち去ろうとする忠兵衛。 だがその時、店には、出先から戻って来た遊女・梅川(宮沢りえ)が…! 何かに打たれたように、立ちすくみ無言で見つめ合う二人…。 その瞬間から、忠兵衛は憑りつかれたように梅川を追い求め、店の中へと消えて行く。 ある日、幼馴染の与兵衛のもとに、忠兵衛がやってくる。愛する梅川の見請け話が持ち上がっていて、養子の自分には自由になる金もなく、与兵衛に手付の金だけでも貸してくれと泣きついてきたのだった。 同情した与兵衛は、なんと店の金箪笥をこじ開けて、そこにあった大金を忠兵衛に渡してしまう。 喜びいさんで新町に戻り、手付金を支払い安堵する忠兵衛と梅川だったが、運命は二人には微笑まず、更なる難題が…。そして、店の大金に手を付けたことで家を出た与兵衛と、それでも夫を慕い追いかける妻・お亀。 <忠兵衛・梅川><与兵衛・お亀>の崖っぷちの男女二組の運命は…? あてのない逃避行へと向かう二組の男女の情念の行く末は…? |
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