1960年、福岡県生まれ。大阪芸術大学在学中の’80年、「劇団☆新感線」を旗揚げ。以来、新感線のほぼ 全作品の演出を手掛け、ロック・コンサートと見紛うような照明と大音響効果を用いた構成で、小劇場の 枠を超えた新しいエンターテインメントの形として“新感線”というジャンルを確立。また、笑いの要素 満載のいわゆる“ネタもの”、高いドラマ性と外連味あふれるアクションを効かせた活劇“いのうえ歌舞 伎”などで多くのファンを魅了。演劇界きっての観客動員数を誇る。劇団の本公演以外では、’07年 『TOMMY』、’08-‘09年『リチャード三世』、'09年『怪談 牡丹燈籠』、’11年『斷食』、'11-12年『ロッキ ー・ホラー・ショー』、’12年『サイケデリック・ペイン』、'13年『今ひとたびの修羅』等プロデュース 公演の演出を多数手がけている。’04年度第14回日本演劇協会賞(『髑髏城の七人』『SHIROH』の演出に 対して)、‘06年度第9回千田是也賞、’06年度第57回芸術選奨文部科学大臣新人賞(『メタルマクベス』 の演出に対して)、’15年第50回紀伊國屋演劇賞個人賞(『熱海殺人事件』の演出に対して)を受賞して いる。最近の最大の話題は、'17年3月にオープンした、360℃回転する客席をもつ新劇場「IHIステ ージアラウンド東京」のこけら落とし公演の演出だ。しかも普通の取り組みではなく、1年3ヶ月に渡る ロングラン公演に異例のスタイルで取り組んでいることだろう。ここでは、自身の劇団☆新感線の代表作 『髑髏城の七人』を“花・鳥・風・月”4シーズンに分け、シーズンごとに異なるキャスト、脚本・演出 も練り直し、全く違ったテイストの『髑髏城の七人』を観ることができる、まさに話題の"イベント”とし ても注目を集めている。一方、シス・カンパニー公演での過去2作品では、現代の古典とも言うべき名 作戯曲「怪談 牡丹燈籠」と「今ひとたびの修羅」に真正面から向き合う姿勢が新鮮な驚きを生み出した。 さて、今回の新たな取り組みは??
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