演出 :小川絵梨子 Eriko Ogawa

聖心女子大学文学部人間関係学科卒業後、渡米。2004年、アクターズスタジオ大学院演出部を日本人として初めて卒業。
2010年に、東京にて『今は亡きヘンリー・モス』(サム・シェパード作)を翻訳・演出し絶賛を浴び、同作で第3回小田島雄志・翻訳戯曲賞を受賞する。'11年より活動拠点を東京に移し、『十二人の怒れる男』を翻案した『12人〜奇跡の物語』、『夜の来訪者』、『プライド』を演出。この3作の成果が認められ、第19回読売演劇大賞優秀演出家賞を受賞の他、新進気鋭の演劇人に贈られる読売演劇大賞杉村春子賞に演出家として初めて選出され話題を集める。近年手がけた主な作品には、シェーマス・スキャンロン作『マクガワン・トリロジー』(2018年/演出)、ジョージ・オーウェル原作『1984』(2018年/翻訳・演出)、デヴィッド・ヘア作『スカイライト』(2018年/演出)、三島由紀夫作『熱帯樹』(2019年/演出)、野木萌葱作『骨と十字架』(2019年/演出)、ヤスミナ・レザ作『ART』(2020年/演出)などがある。
シス・カンパニーでは、スーザン・ロリ=パークス作『TOPDOG/UNDERDOG』(2012年/翻訳・演出)、マーティン・マクドナー作『ロンサム・ウェスト』(2014年/翻訳・演出)、ジョン・ローガン作『RED』(2015年/翻訳・演出)、マイケル・フレイン作『コペンハーゲン』(2016年/翻訳・演出)、A・ストリンドベリ作『令嬢ジュリー』『死の舞踏』 (2017年/上演台本・演出)、トム・ストッパード作『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』(2017年/翻訳・演出)、ジャン・ポール・サルトル作『出口なし』(2018年/上演台本・演出)、アリエル・ドーフマン作『死と乙女』(2019年/演出)を手がけている。2018年9月に新国立劇場演劇部門の芸術監督に就任。ここを拠点とした新たな創作活動が注目を集めている。