ピーター・シェーファー Peter Shaffer (1926-2016)

英国リバプールの裕福なユダヤ人家庭に誕生。5分違いで生まれた兄は、戯曲「探偵スルース」や多くの映画脚本を執筆したアンソニー・シェーファーである。
ケンブリッジ・トリニティ・カレッジを卒業後、炭鉱夫、本屋の店員、ニューヨークに渡り、ニューヨーク公立図書館員、ロンドンに戻り、音楽出版社勤務など、多くの職業を経験。1955年、BBC『The Salt Land(塩の地)』などいくつかのテレビドラマを発表。1958年に戯曲『Five Finger Exercise(五重奏)』がウエスト・エンドで上演され大成功を獲得。同年のイブニング・スタンダード賞を受賞。以降、本作『The Private Ear/The Public Eye(わたしの耳/あなたの目)』を始め、次々と戯曲を発表。73年『Equus(エクウス)』では2度目のニューヨーク劇評家賞を獲得。映画化に際し脚本を担当し、アカデミー賞脚本賞にノミネート。79年ロンドン初演『Amadeusu(アマデウス)』は世界的大ヒットを記録。イアン・マッケラン=サリエリ、ティム・カリー=モーツアルト のキャスティングで上演されたブロードウェイ版で、トニー賞最優秀作品賞を受賞。1984年の映画化の際には自ら脚本を手掛け、アカデミー作品賞・脚本賞に輝く。その他の代表作は、『The Royal Hunt of the Sun(ピサロ)』、『Black Comedy(ブラック・コメディ)』、『Lettice and Lovage(レティスとラベッジ)』など日本でも人気が高い作品がある。