作・演出:三谷幸喜 みたに・こうき

1961年、東京都出身。 日本大学芸術学部演劇学科在学中の'83年に、「東京サンシャインボーイズ」を結成。
並行して放送作家としても活動し、'80年代後半から深夜枠のドラマ等で注目される。'90年代より、自身が脚本を手がけたTV ドラマが次々と大ヒットを記録。同時に劇団人気も高まり、多くの実力派俳優たちを輩出するが、'94年に30年の充電期間 を宣言し、劇団は休団(2009年に一時的に復活するが、その後、15年間の「休憩」を宣言)。以降、劇作家、演出家として多くのプロデュース公演で作品を発表している。最近の舞台活動では、'16年11-12月には、世紀の喜劇役者榎本健一の偽者を描いた『エノケソ一代記』を上演。ここで「古川ロッパ」の偽者を演じ、実に24年ぶりとなる本格的な俳優復帰を果たす。市川猿之助、吉田羊らと堂々と渡り合う姿はファンを大いに喜ばせた。以降、初のサスペンス『不信〜彼女が嘘をつく理由』、キャスト全員が10歳の小学生を演じた『子供の事情』、『酒と涙とジキルとハイド』('14年初演)オリジナルキャストによる再演と台湾公演、新橋演舞場を大きな笑いで包んだ『江戸は燃えているか』の他、『ショーガールVol.2』、『虹のかけら〜もうひとりのジュディ』と音楽、歌で彩られたスタイリッシュな小品を手がけている。近年の舞台では、チェーホフ作『櫻の園』(翻案・演出)、英国のロナルド・ハーウッド作『ドレッサー』(演出)、三谷が敬愛するニール・サイモン作『ロスト・イン・ヨンカーズ』(演出)、ジャン・コクトー『声』(上演台本・演出)、16世紀の劇作家カルロ・ゴルドーニ作『抜目のない未亡人』(上演台本・演出)など、既存の海外戯曲にも独自のアプローチで取り組んでいる。もちろん舞台以外にも、'18年はドラマ『風雲児たち〜蘭学革命篇〜』(NHK)、アガサ・クリスティ作品を翻案した『黒井戸殺し』(CX)が放映され話題を集めた。他に、作・監督を手掛ける映画では、'15年に香取慎吾主演映画『ギャラクシー街道』を公開。'18年夏に製作が発表された中井貴一主演映画『記憶にございません』('19年公開予定 )も控えている。