シス・カンパニー
×
加藤拓也
話題のキャスト陣と挑む安部公房「友達」
「たむらさん」に続き、再び心ザワめく世界をお届けします！

加藤拓也が上演台本・演出を手がけるのは、生前「最もノーベル文学賞に近い作家」と呼ばれ、世界的評価を得ている安部公房の世界。
小説、戯曲、映像作品と幅広い分野で活躍した安部公房がその後半生を傾けた演劇活動を語る上でも、ひときわ輝きを放つ作品『友達』に向き合います。
不気味なのか、滑稽なのか・・・。
謎の9人家族とそれを取り巻く人々を演じる15人のキャスト陣。
何が始まろうとしているのか・・・。　
ご注目ください！

キャスト/スタッフCast/Staff

• 安部公房<戯曲>

  プロフィール

  安部公房

  1924(大正13)年、東京で誕生。生後間もなく満州・奉天に渡り、16歳までを過ごす。
  戦時下の日本に戻り旧制成城高等学校から東京帝国大学医学部へと進学。
  終戦は満州の実家で迎え、1946(昭和21)年、引き揚げ船で帰国。
  大学卒業後、戦後復興期のさまざまな芸術運動に参加。
  1948(昭和23)年、処女長編『終わりし道の標べに』を発表。
  1951(昭和26)年、短編小説『壁―S・カルマ氏の犯罪』で芥川賞を受賞。三島由紀夫と共に戦後日本文学の旗手と目される。劇作にも情熱を注ぎ、1958(昭和33)年、『幽霊はここにいる』で岸田國士戯曲賞を受賞。多くの戯曲を発表し、1973（昭和48）年より演劇集団「安部公房スタジオ」を結成し、演劇活動でもその存在感を高めた。
  世界的評価も高い小説『砂の女』は世界30か国以上で翻訳出版され、1968(昭和43)年にはフランス最優秀外国文学賞を受賞している。1993（平成5）年1月22日に急逝。
  小説、劇作、エッセイ、ドラマ脚本などを通し、現代社会や人間関係の閉塞感、孤独、絶望を、ダークな笑いをにじませた超現実的、前衛的な手法で鋭く深く追求。
  没後30年近く経た現在に至るまで、世界的にも大きな影響を与え続けている。

  ×

• 

  加藤拓也<演出・上演台本>

  プロフィール

  加藤拓也

  1993年12月26日生まれ。大阪府出身。
  17歳でラジオ・テレビの構成作家として活動開始。
  18歳でイタリアに渡り、映像演出と演劇について学ぶ。
  帰国後、20歳で「劇団た組」を立ち上げ、若い劇団ながら、一躍注目の劇団へと躍り出る。劇団では、小川洋子の小説『博士の愛した数式』、押見修造の漫画『惡の華』の舞台化の他、『在庫に限りはありますが』、『今日もわからないうちに』、『誰にも知られず死ぬ朝』などの書き下ろしを上演。2020年以降、三島由紀夫没後50周年企画『ＭＩＳＨＩＭＡ2020』(日生劇場)での『真夏の死』、シス・カンパニー公演『たむらさん』作・演出等の外部演劇活動の他、エッセイ連載など活動の幅を広げている。
  また、映像分野での注目も加速度を増し、脚本を執筆したドラマ『不甲斐ないこの感性を愛してる』、『俺のスカート、どこ行った？』、『死にたい夜にかぎって』等が人気に。
  最近では、脚本を手掛けたNHKドラマ『きれいのくに』（4話では演出も担当）が話題を集めている。

  ×